2024年11月
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重要新興技術の開発に向けた5年間の計画を発表 韓国MSIT

韓国の科学技術情報通信部(MSIT)は、「重要新興技術の開発に向けた第1次基本計画(2024~28年)(the First Master Plan for Developing Critical and Emerging Technologies (2024-2028))」を発表した。

「科学技術主権に向けた青写真」と名付けられた今回の第1次基本計画は、韓国政府が定めた12の重要新興技術(CET)(半導体・ディスプレイ、二次電池、先端モビリティ、次世代原子力、先端バイオテクノロジー、航空宇宙・海洋技術、水素、サイバーセキュリティ、AI、次世代通信、先端ロボット・製造、量子技術)の開発に向けた中長期の展望と政策の方向性をまとめた5年間の戦略である。この計画では、韓国を世界の技術競争の最前線に位置づけ国家の能力を向上させることを目的とした、3つのタスクを中心とした政策と、CETごとの重要な政策の方向性をまとめている。

3つのタスクは以下の通り。

  1. タスク1―未来の成長動力:CETの迅速な商用化に向けた集中的な支援
  2. タスク2―技術安全保障大国:技術安全保障における事前対応能力の大幅な強化
  3. タスク3―ミッション志向型イノベーション:目に見える成果を挙げるためのミッション志向型のR&Dシステムの確立

タスク1の中で政府は、今後5年間でCETのR&Dに30兆ウォンを投資すると述べている。またタスク2では、技術安全保障の確保に向けて志を同じくする国々(米国、日本、EUなど)との技術協力を強化するとしている。

この計画では、目的および目標として、以下が挙げられている。

  • CETにおける「先導分野(leading areas)」を現在の3分野から6分野に増やし、世界トップレベルの技術能力を拡大する。
  • CET分野で韓国の成長を推進する15のユニコーン企業を創出する。
  • 旗艦産業であるメモリチップ、二次電池、次世代ディスプレイの技術競争力において韓国が占めているトップの地位を維持する。
  • 3つの変革的技術であるAIチップ、先端バイオテクノロジー、量子技術において世界のトップ3か国(G3)を目指す。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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