2024年11月
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AIコンバージェンスに関する国際ワークショップを開催 韓国GIST

韓国の光州科学技術院(GIST)は10月16日、オーストラリアのメルボルンで開催されたユビキタスコンピューティング分野の国際会議「ACM UbiComp 2024」の中で、AIと物理システムの融合(コンバージェンス)に関するワークショップ「AI Convergence Physical Systems Workshop」を、米国のマサチューセッツ工科大学(MIT)、ワシントン大学(University of Washington)、パデュー大学(Purdue University)と共同で開催した。

このワークショップでは、日常生活における物理システムとAIの融合に関する事例や、これを目的とした人間とAIのやりとり(human-AI interaction)の設計方法が議論された。日本の大阪大学や九州工業大学を含む世界各国の12大学の研究者が参加し、最新トレンドや研究成果を共有した。

基調講演を行ったワシントン大学のイーユエ・ルオ(Yiyue Luo)教授は、衣服などの布地にセンサーやアクチュエーターを組み込んでウェアラブルシステムを作製する技術を紹介し、参加者の関心を集めた。

GISTの融合技術学部(School of Integrated Technology)は「現実・仮想環境におけるユーザー体験の拡張(augmenting)のためのAIコンバージェンスインターフェース」というトピックに関する他大学との共同研究の成果を発表した。

GISTの韓国文化技術研究所(Korea Culture Technology Institute)は、韓国政府の文化体育観光部(Ministry of Culture, Sports and Tourism)のプロジェクトとして研究している、聴覚障害者向けの手話通訳サービス等、社会的に弱い立場にある人々の文化へのアクセシビリティを向上するためのAI技術を紹介した。

このワークショップはAIコンバージェンスに関するGISTとMITの国際共同プロジェクト(GIST-MIT AI Convergence International Cooperation Project)および韓国研究財団(Korea Research Foundation)の中堅研究者支援プロジェクト(Mid-career Researcher Support Project)の支援を受けて実施された。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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