韓国科学技術情報通信部(MSIT)は11月11日、ソウルAIハブに設置された国家AI研究拠点の開設について報告した。
MSITと情報通信企画評価院(IITP)が10月末に開催した開所式には、MSITのユ・サンイム(Yoo Sang-im)長官とIITPのホン・ジンベ(Hong Jin Bae)院長のほか、オ・セフン(Oh Se-hoon)ソウル市長、韓国科学技術院(KAIST)、延世大学校、高麗大学校の代表者など、政界、学術界、産業界から総勢100名以上が参加した。参加した要人たちは、人工知能(AI)分野における官民パートナーシップへの強い支持を表明した。
国家AI研究拠点は、韓国の中心的なAI研究センターとして構想されており、持続的な発展のため2028年まで946億ウォンの資金提供(国家予算から440億ウォン、現金・現物給付506億ウォン)が予定されている。国内外の研究者の交流を支援することで世界トップクラスの研究協力を可能にし、AIリーダーを育成するとともに、産業界・学術界・研究機関にわたる統合的なエコシステムの構築を目指す。また、米国、カナダ、フランス、アラブ首長国連邦など、各国の著名な研究機関の研究者を長期間受け入れ、革新的なAIの学習方法・モデルを開発するプロジェクトや、ロボット工学の基盤モデルの開発など、画期的なAI研究に取り組んでもらう。
MSITの同長官は、「国家AI研究拠点の成功と革新的な運営は、わが国のAI発展における新たなマイルストーンとなる」と述べ、世界のAI強国のトップ3に入るという韓国の目標に向け、政府が進めているAI基本法の制定を積極的に支援していく意向を表明した。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部