韓国の科学技術情報通信部(MSIT)は、ユ・サンイム(Yoo Sang-Im)長官が9月23日に米国を訪問し、科学・技術・デジタル分野における韓米協力の強化に向け、米国の大統領府科学技術政策局(OSTP)、国立科学財団(NSF)、連邦通信委員会(FCC)のトップらと会談したことを発表した。10月30日付け。
今回の訪米は、ユ長官が就任演説で強調した、主要技術国家とのパートナーシップの強化に向けた第一歩となる。
各会談の概要は以下の通り。
- OSTPのアラティ・プラバカー(Arati Prabhakar)局長との会談
- 両国間の科学技術協力を引き続き推進することの重要性を確認
- 研究におけるAIの利用の重要性について意見を交換
- 研究セキュリティ政策を共有し、国家の研究資産を保護しながら開かれた研究エコシステムを創出するうえでの協力に合意
- 量子情報科学技術における韓米協力を拡大することに合意
- NSFのセスラマン・パンチャナタン(Sethuraman Panchanathan)長官との会談
- 半導体分野における韓米共同研究を拡大するための基盤の必要性と、「韓米半導体フォーラム」の開催について議論
- 量子科学技術分野における助成金の提供を通じた共同研究プロジェクトの推進とAI分野における共同ワークショップの開催をユ長官が提案
- NSFの「グローバルセンタープログラム(Global Centers Program)」を通じた密接な協力に合意
- FCCのジェシカ・ローゼンワーセル(Jessica Rosenworcel)委員長との会談
- 各国の周波数割当て計画について議論
- 6Gスペクトルの研究における協力の継続に合意
- ロボコールなどの詐欺電話を防止するための規制や政策に関する意見を交換
- オープンな無線アクセスネットワーク(Open RAN)の世界的な普及推進における協力に合意
ユ長官はさらに9月24日、ニューヨークで、AIにおける韓米共同研究の拠点として設置された「グローバルAIフロンティアラボ(Global AI Frontier Lab)」の開所式に出席し、韓米両国のAI研究者らと、AIにおける共同研究の方向性について議論した。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部