2025年01月
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「ゼロトラストガイドライン2.0」を発表 韓国MSIT

韓国の科学技術情報通信部(MSIT)は、韓国インターネット振興院(KISA)と共同で「ゼロトラストガイドライン2.0」を発表したことを伝えた。

ゼロトラストは、ネットワーク内外の区別に基づく従来の境界型セキュリティモデルとは異なり、ネットワークが既に侵害されているという前提で情報システムへのあらゆるアクセス要求を取り扱う、セキュリティの新たな考え方である。

このガイドラインは、2023年に発表された「ゼロトラストガイドライン1.0」に続くものである。ゼロトラストセキュリティモデルの基本的概念の説明や認識の向上を目的とした1.0からさらに進んで、世界の政策動向や導入事例を分析し、韓国の企業がこのモデルを導入する際の指針となる詳細な手順や方法を示している。

特に今回のガイドラインでは、3段階から4段階に拡大された「成熟度モデル(maturity model)」を定義している。ゼロトラストモデルを導入する企業はこの成熟度モデルに基づき、現在のセキュリティ態勢を診断・分析し、目標を設定し、進捗を検証することができる。

MSITネットワーク政策局(Office of Network Policy)のリュ・ジェミョン(Ryu Jae Myeong)政策官(Deputy Minister)は、サイバー脅威の巧妙化や高度なデジタル技術の普及という観点からゼロトラストに基づくセキュリティ枠組みへの移行が急務であることを強調したうえで、「本ガイドラインは、さまざまな業界におけるゼロトラストセキュリティモデルの実際的な導入に向けた必須の参考書となる」と述べた。

(2024年12月12日付発表)
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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