韓国の科学技術情報通信部(MSIT)と韓国生命工学研究院(KRIBB)は、生命科学の将来に向けたビジョンを表す「2025年10大有望バイオテクノロジー(Top 10 Promising Biotechnologies of 2025)」を発表した。
これらの技術は今後5~10年以内に技術的または産業的に実現すると見込まれ、先進バイオテクノロジー分野を超えて幅広い波及効果をもたらす可能性がある。今回選出された技術は以下の通り。
カテゴリー | 技術 |
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観察/分析 (読む:Read) |
ヒトイムノーム |
多がん早期検出 | |
RNAストラクチュローム | |
編集/リプログラミング (編集する:Edit) |
AI設計を用いた遺伝子エディター |
抗老化抗体 | |
分子糊 | |
模倣/合成 (書く:Write) |
運動性を持つ生きたバイオボット |
デジタル人工臓器 | |
予測/シミュレーション (想像する:Imagine) |
バイオ基盤モデル |
医療デジタルツイン |
バイオ分野の新興技術に関する最新の分析(2025 Bio Emerging Technologies analysis)によると、生命科学研究は従来の反復実験と観察から、予測と推論のための人工知能(AI)を組み込んだデータ駆動型アプローチへ移行すると予想されている。上記の各カテゴリーで生成される膨大なデータは、AIを通じて有機的に接続され、発見と開発のサイクルを大幅に加速し変革する可能性がある。
韓国政府は、最近のバイオ関連研究開発(R&D)プログラムを分析して有望技術に関するギャップを特定し、これらの分野の成長を促進するための新たな国家プロジェクトを開発することを計画している。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部