韓国科学技術情報通信部(MSIT)は6月23日、気候変動への対応を目的に、韓国に本部を置く国際機関グローバル・グリーン成長研究所(GGGI)と公共気候技術の国際普及に関する了解覚書(MoU)を締結した。
GGGIは、発展途上国における持続可能なグリーン成長の促進と気候変動への対応を目的として、2012年に50カ国が加盟して設立された。MSITとGGGIは、韓国の公共部門が有する気候変動の適応・緩和技術を活用し、世界規模で気候変動への対応力強化を目指す。両者はそれぞれの専門性と国際ネットワークを生かし、協力体制を築いていく。
今回のMoUで定められた主な協力分野は以下のとおりである。
MSITは韓国の先進的な技術の海外展開や実証事業を支援し、GGGIは加盟国でのニーズ把握や導入の実現可能性の検討を担う。この連携により、韓国の技術的プレゼンスの強化と、イノベーションの国際的波及が期待される。
MSITのユ・サンイム(Yoo Sang-im)長官は、「このMoUは、科学技術に基づく気候変動対策という共通のビジョンに基づき、GGGIとの具体的かつ効果的な協力を進めるための重要な第一歩です。今後も世界のパートナーと緊密に連携し、韓国の公共気候技術の国際的展開を拡大していきます」と述べた。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部