2025年12月
トップ  > 韓国科学技術ニュース> 2025年12月

フィジカルAIグローバルアライアンスを発足 韓国MSIT

韓国科学技術情報通信部(MSIT)は11月4日、産業界や大学、研究機関、政府が連携してフィジカルAIの発展を図る「フィジカルAIグローバルアライアンス」を29日に発足させると発表した。

本アライアンスは、MSIT、産業通商資源部(MOTIE)、中小ベンチャー企業部(MSS)、国会議員のチョン・ドンヨン(Chung Dong-young)氏とチェ・ヒョンドゥ(Choi Hyung-du)氏、韓国AIソフトウェア産業協会(KOSA)会長、韓国自動車モビリティ協会(KAMA)会長の7名が共同議長を務める。現代自動車(Hyundai Motor Company)社、HD現代重工業(HD Hyundai Heavy Industries)社、LG AIリサーチ(LG AI Research)社などが参加し、産学官の協力体制を構築する。

発足イベントには、MSITのペ・ギョンフン(Bae Kyunghoon)長官、国家AI戦略委員会のイム・ムンヨン(Im Moon-young)副委員長、KOSAのチョ・ジュンヒ(Joh Joon-hee)会長、KAMAのカン・ナムフン(Kang Nam-hoon)社長らが出席する。斗山ロボティクス(Doosan Robotics)社、カカオヘルスケア(Kakao Healthcare)社、SKシールドス(SK Shieldus)社、AWS韓国法人(AWS Korea)など関連企業の代表も参加する。

イベントでは、韓国情報通信産業振興院(NIPA)のキム・ドゥクジュン(Kim Deuk-joong)副会長がフィジカルAI開発の方向性を示し、KOSAがアライアンス運営に関する提案を行った。アライアンスは国内外での産業拡大に向けた協力基盤として位置付けられている。

組織構成は、技術、ソリューション、ガバナンス、人材、グローバル協力の5つのエコシステム小委員会と、AI定義車両(ADV)、完全自律ロボット、コア産業、ウェルネステクノロジー、AIコンピューティングリソース(ACR)の5つのドメイン小委員会で計10委員会となる。NIPAが事務局を務め、標準化や官民連携策を整理する。

発足イベントには250以上の組織が参加し、年末まで国内外の参加希望者を受け入れる予定である。また、製造業AXアライアンスとも連携し、企業間の情報共有を図る。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

上へ戻る