韓国科学技術情報通信部(MSIT)は3月23日、「フィジカルAIコア競争力確保戦略(案)」を策定したと発表した。
MSITは、韓国が有する独自の製造能力と高度なAI技術力の両立こそが、フィジカルAI分野で優位性を発揮する源泉になると指摘。今後3年間を国際的な技術覇権の帰趨を左右する重要局面と見定め、世界最高水準の競争力確保に集中的に取り組む方針を示した。
戦略では、2028年までにフィジカルAIを輸出する「グローバル先導国」となることをビジョンに掲げる。世界最高レベルのフィジカルAIフルスタック技術の確立を目指すとともに、製造、農業、家事、ケアなど幅広い分野への社会実装と普及を進める。
具体的な推進課題として、第一に、ファウンデーションモデル、ワールドモデル、コンピューティングプラットフォームの三つを共通基盤技術と位置付け、これらの開発および大規模な先導的プロジェクトの推進を打ち出した。
第二に、製造データや製造装備、工程最適化に関する製造工程自動化技術の高度化を図り、自動車、精密製造、造船分野でのメガプロジェクトを展開する。
第三に、フィジカルAIの社会実装を後押しするため、エコシステムの造成を進める。
第四に、産学研連携の強化や政府間協力体制の構築を通じ、需要と供給の双方を踏まえたフィジカルAI技術の普及と利活用を促進する方針だ。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部