韓国科学技術情報通信部(MSIT)は2026年4月29日、大田市の韓国科学技術院(KAIST)において「研究セキュリティセンター」の発足式を開催した。これに先立ち、MSITは研究現場を中心としたセキュリティ体制の強化を目的に、KAISTと中央大学校の2機関を拠点として選定した。
今回の取り組みは、国際共同研究の拡大に伴い増大する技術流出や不正利用などのリスクに対応するもの。MSITは、研究セキュリティが技術主権の確保や国際的な信頼維持に不可欠との認識から、研究機関自らが主体となる「内製型」セキュリティ体制の構築を目指している。
本事業は2026年度から新たに開始され、2028年までの3年間にわたり実施される予定。各拠点には年間最大6億6000万ウォンの支援が行われる。
研究セキュリティセンターは今後、大学や研究者が国際協力に伴うリスクや信頼性を点検できるよう、情報共有やベストプラクティスの普及を進める。また、研究セキュリティに関する教育プログラムやコンサルティングの提供に加え、専門的な研究活動や産学連携、海外機関との協力も推進する方針だ。
具体的には、KAISTはAIを活用したリスク評価など、データ基盤に基づく管理体制の整備を担う。一方、中央大学校は大学間の研究セキュリティ情報を体系的に共有するための協力型サービスの構築を進める。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部