2026年08月
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製造AIで製造業を大転換、官民で20兆ウォン投資へ 韓国MSIT

韓国の科学技術情報通信部(MSIT)は7月8日、人工知能(AI)によって製造業を世界市場をけん引する成長エンジンへ転換する「製造AI2030戦略」の詳細を公表し、官民で2030年までに計20兆ウォンを投資して100兆ウォン超の経済価値創出を目指すと発表した。

同戦略は、2月に発表された「韓国AI行動計画」に基づき、産業通商資源部、MSIT、中小ベンチャー企業部と、国家人工知能戦略委員会の製造タスクフォースに参加する民間専門家23人が約6カ月にわたり議論して策定した。世界トップレベルの競争力を持つ半導体、造船、自動車などの主力産業、企業間の緊密なバリューチェーン、熟練労働者が製造現場で蓄積したノウハウにAIを融合し、韓国製造業の競争力を高める。

政府は、①中核製造データを管理・活用する国家体制の構築、②製造業に特化したAIモデルの開発、③地域への製造AI導入拡大を重点課題とする。各省庁が保有するデータを統合する「国家製造データライブラリー」を構築し、企業間でデータを共有・移転する際の海外流出を防ぐとともに、企業資産としての価値を保護する。退職を控えた熟練労働者の製造ノウハウも収集してAI学習用データに変換し、特定工程向けの軽量モデルから製造業全体に適用できる汎用基盤モデルまで段階的に開発する。

さらに、物理法則に基づくAIモデル、異なる設備とロボットの連携、物流・サプライチェーンの最適化など、製造フィジカルAIの基盤技術を確保する。これらを統合し、AIとロボットが自律的に工場を運営する「フルスタックAIファクトリー」を輸出可能な製品に育成する。製造業の生産・輸出の3分の2、雇用の半数を占める産業団地には、製造業のAI転換を進める「M.AX(Manufacturing AI Transformation)クラスター」を構築し、実証用テストベッドやエッジコンピューティングセンターなどの共用基盤を整備する。

政府はこのほか、大企業の協力による中小企業への導入支援、製造AX認証制度、修士・博士課程と現場従事者向け教育課程を設ける。ペ・ギョンフン(Bae Kyung-hoon)副首相兼科学技術情報通信相は「製造AIは単に工場へAIを導入することではなく、AIが現場の物理現象や工程の流れを理解し、設備やロボットを自律的に判断・制御する段階へ発展しなければなりません」と述べた。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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