2026年09月
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韓国、5年間で政府R&D投資200兆ウォン超へ

韓国政府は8月31日、「第2次国家研究開発中長期投資戦略(2026~2030年)」を確定した。今後5年間で政府R&Dに初めて200兆ウォン以上を投資し、「追撃型経済」から脱却して世界を先導する"代替不可能な韓国"の実現を目指す。

戦略は「N・E・X・T」の4大戦略で構成される。

まず「N(Nexus)」では、国家の命運を懸けた3大重点分野(メガプロジェクト)に投資を集中する。AI分野では、フィジカルAIやAIデータセンターの競争力を強化し、世界AI競争力を現在の5位から3位へ引き上げる。また、次世代半導体、ロボット、次世代電池などで技術的優位性を確立し、半導体素材・部品・装置の自立化率を30%から50%へ、ロボット核心部品の国産化率を41%から80%へ向上させる目標を掲げた。

「E(Enforce)」では、今後20年の成長エンジンとなる先端バイオ、量子、宇宙・航空分野を重点支援する。AI×バイオ研究拠点の整備や2029年までの国家バイオファウンドリー構築を進め、ブロックバスター新薬3件の創出を目指す。さらに国産フルスタック量子コンピュータの開発や、2030年の韓国初となる民間主導月面着陸に挑戦する。

「X(eXpand)」では、基礎研究、人材、地域イノベーションへの投資を拡大する。政府系研究機関では、研究課題を受注して研究費や人件費の一部を確保する、PBS(Project-Based System)制度を廃止し、人件費を政府資金で支援する体制へ転換する。世界トップ100研究機関を現在の2機関から5機関へ増やすほか、海外優秀人材2000人の誘致も進める。地域主導型R&Dやスタートアップ支援も強化し、ユニコーン50社創出を目標とする。

「T(Trust)」では、AIを活用した災害・安全対策や国民生活に直結する研究開発を推進するとともに、R&D予算編成・評価にAIを導入し、成果重視の投資システムへ改革する。

韓国政府は、毎年投資方針や予算配分を見直す「ローリングプラン」により戦略を運用し、2030年までにAI、半導体、バイオ、量子分野で世界トップクラスの研究開発国家への飛躍を目指す。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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