オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)は8月23日、食事に関する性格的な傾向を「食事タイプ(Diet Type)」として分類し、それぞれの性格に合ったダイエットを支援する研究の成果を発表した。
今回の調査は24万5,000人以上を対象とし、CSIROが2017年に発表した調査の最新版となる。前回発表された食事タイプを改訂し、異なるタイプが組み合わさったパターン325種類を特定した。
調査対象者の半数以上を占めた6つのタイプは以下の通り。
研究ではさらに、CSIROのダイエットプログラム「CSIROトータルウェルビーイングダイエット(Total Wellbeing Diet)」に参加した際の、各タイプの減量への取り組み方も分析した。
6タイプのうち、プログラム参加時に減量すべき体重が最も多かったのは「渇望型」であった。また、減量の成功率とプログラムの継続率が最も高かったのは「美食型」で、最も低かったのは「渇望型」と「闘争型」であった。
調査レポートを執筆したエミリー・ブリンダル(Emily Brindal)博士によると、画一的な従来のダイエット手法と異なり、食事タイプを用いることで「人々が自分に最適な減量への道のりに踏み出せるよう、個別に働きかける」ことができるという。
CSIROは今回の研究成果に基づく戦略を「トータルウェルビーイングダイエット」プログラムに導入したほか、同プログラムのWebサイトで、自分のダイエットタイプを診断できるオンラインクイズを公開している。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部