オーストラリアのモリソン首相は、政府の温室効果ガス低排出技術を担当する特別顧問として、前首相科学顧問(Chief Scientist)のアラン・フィンケル(Alan Finkel)博士を任命した(2月22日発表)。特別顧問は、次世代の低排出技術開発と商業化を加速するため、オーストラリア政府の取り組みを主導することが期待されており、フィンケル博士は政府の技術投資諮問会議の議長にも就任する。
フィンケル博士は、オーストラリアの第8代首相科学顧問(2016〜20年)として、国立研究インフラストラクチャロードマップ(16年)の作成や、全国電力市場レビュー(フィンケルレビュー、17年)、国家水素戦略(19年)の策定を主導した。神経科学者、起業家でもあり、08年~16年までモナシュ大学(Monash University)学長を務めた。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部