2021年04月
トップ  > 大洋州科学技術ニュース> 2021年04月

オープンアクセスに移行、無制限で研究成果にアクセスへ 豪州CSIRO

オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)は3月3日、CSIROの研究成果へのオープンアクセスを目指す意向を明らかにした。これは、読者が科学ジャーナルに支払いをして研究成果にアクセスしていることに代わり、科学ジャーナルへの無制限のアクセスをCSIROとして主導しようとするもの。

CSIROは既に、American Institute of Physics、The Company of Biologists、Elsevier、Microbiology Society、Royalという出版社と新たな契約を結ぶことによって、オープンアクセスへの具体化を検討している。また、CSIROの出版部門であるCSIRO パブリッシングは、オーストラリア大学図書館員評議会(CAUL)の構成機関と個々の契約署名を進めるなど、新たなオープンアクセス協定の提供も始めている。

CSIROの最高情報・データ責任者(Chief Information and Data Officer)であるブレンダン・ダルトン(Brendan Dalton)氏は、他の研究機関がこの動きに同調することを期待しているとし、次のように語った。

「オープンアクセス化すれば、国境、産業、コミュニティを越えて新しい知識を共有できます。それによってイノベーションを喚起し、社会的利益をもたらし、経済的繁栄を促すことができ、われわれが直面する社会的な課題解決に貢献します」

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

上へ戻る