2021年04月
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デジタル革命への対応など4つの課題 豪州 首相科学顧問が講演

豪州首相科学顧問(Chief Scientist)、キャシー・フォーリー(Cathy Foley)博士は3月17日、ナショナルプレスクラブで講演し、首相科学顧問として任期中に取り組む基本課題等について明らかにした。

講演でフォーリー博士は、オーストラリアでは優れた研究が不足しているわけではないと前置きした。ただし、研究成果を生かすためには産学官の連携を改善する必要があると指摘。超伝導の研究者として、地下深部の銀、金、ニッケルを検出してマッピングする超伝導センサーを開発した経験から、研究の商業化の重要性を強調した。

フォーリー博士は、COVID-19パンデミックと低炭素経済への挑戦は、オーストラリアに対し研究の商業化に取り組むユニークな機会を与えているとし、新しい技術と研究への一層の投資を呼び掛けた。

また、フォーリー博士は、首相科学顧問として取り組むべき基本的課題として次の項目を挙げた。

  1. デジタル革命への対応
  2. 未来技術に関する教育
  3. 科学・研究の多様性
  4. 科学文献へのオープンアクセス

 特に、国際競争を妨げる情報アクセスの欠如に対処するため、政府としてオープンアクセス戦略の策定を急ぐ意向を表明した。

フォーリー博士は、オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)の主任科学者だったが、今年1月、アラン・フィンケル(Alan Finkel)博士の後任として第9代豪州首相科学顧問に任命された。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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