オーストラリア政府は5月7日、輸出の多様化や新市場の開拓を通じて資源輸出を強化し、信頼できる資源供給国であることを世界にアピールするための「世界資源戦略（Global Resources Strategy）」に、今後2年間で2,010万豪ドル（約17億円）の投資を行うと発表した。

この戦略は、新型コロナウイルスのパンデミックのような貿易上の危機に対するレジリエンス（強靭性）構築を目指す政府全体の取り組みの一環として、以下を目標150

• ・インド太平洋、ヨーロッパ、北米の市場開拓を通じた投資拡大
• ・資源産業の雇用の維持と創出
• ・排出量が多い商品の新たな利用手段の研究と商用化の支援
• ・主要商品に加え重要鉱物や水素等の新たなエネルギー源でも世界的な供給国としての地位を確保すること

また、上記を実現するための政策として、以下を計画している。

• ①オーストラリアが資源の供給と開拓に関して信頼できる投資先であることを示す声明の発表
• ②重要な商品や鉱物の貿易障壁の分析、現在の自由貿易協定を活用した既存市場の拡大
• ③視察団の短期間派遣を通じた重要鉱物等の市場機会の創出

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部