2021年06月
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mRNAワクチン生産能力強化の協業でメーカーを公募 豪政府

オーストラリア連邦政府は5月21日、メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンの国内生産能力を増強するための、政府との協業に関する提案書をメーカーから公募すると発表した。

産業・科学・エネルギー・資源省(Department of Industry, Science, Energy and Resources)の説明によると、政府は、全国民規模のワクチンを生産できる国内生産体制の確立に関する、全費用の見積を含む提案書を求めている。生産設備は政府との最終合意から1~3年以内に、必要な規制機関による承認及びライセンスの下で完全に稼働開始する必要がある。 政府の同計画の目的は以下の通り。

  • 安全かつ有効な新しいmRNAワクチン及びmRNA治療薬に対する国民の優先的なアクセスの確保と、信頼できる供給体制の確立
  • 将来のパンデミック等の健康上の緊急事態に対応するためのワクチン供給の確保
  • オーストラリアを拠点とする研究開発の成果の橋渡しや商用化を通じた、国内のバイオ医薬品部門の強化

このほか、mRNAワクチンを重視する理由として、従来のワクチンに比べ短期間での製造と開発が可能でありながら高い有効性を発揮できるためだとしている。

公募期間は2021年5月21日から7月16日までの8週間。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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