2021年07月
トップ  > 大洋州科学技術ニュース> 2021年07月

データサイエンス部門を再編、100人規模のポスト創設へ 豪CSIRO

豪州の連邦科学産業研究機構(CSIRO)は5月28日、データサイエンスに特化した部門である「Data61」の体制を再編することを発表した。

Data61では新たな戦略的目標に基づき、豪州における人工知能(AI)の開発と導入の推進、復興と回復力(レジリエンス)の要となるデジタル科学技術、デジタルを利用した科学の改革といった領域への投資を行うという。

この再編により、同部門では博士研究員30人を含む約100人分の新たなポストを創設する。現職の約70人には短期的に影響が及ぶ可能性があるが、組織全体への人材再配置により調整する。2年間で、新たな役職も含めて現在と同程度の人員を確保する予定。

以下の3つの重点分野に関連するさまざまな役職を設置することを計画している。

  • ・AIの中核技術の強化:
    自然言語処理、コンピュータビジョン、機械学習、AI、人間とAIの連携に関するソフトウェアエンジニアリング等
  • ・復興とレジリエンスのためのデジタル技術に関する能力の育成:
    第4次産業革命(Industry 4.0)関連、自然災害・環境分析、サイバーセキュリティ
  • ・科学の変革とデジタルトランスフォーメーション(DX)に関するプログラムの拡大:
    デザイン思考・工学

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

上へ戻る