オーストラリアのモリソン政権は6月30日、製造業の協業を推進するための助成プログラム「コラボレーション・ストリーム(Collaboration stream)」の詳細を発表した。国内の製造企業の協業と技術革新を促し、規模の経済の実現に貢献する大規模なプロジェクトに対し、総額8億豪ドル(約640億円)を提供する。各プロジェクトは、2,000万~2億豪ドルの間で、プロジェクト費用の最大3分の1に相当する助成金を受けることができる。
このプログラムは政府の製造業強化計画、「近代製造イニシアティブ(Modern Manufacturing Initiative:MMI)」に含まれる3つの助成プログラム(stream)の1つである。
助成金の対象となるプロジェクトは、政府が指定する次の6つの製造業重点分野の少なくとも1つに該当し、企業間または企業と研究機関との協業を支援するプロジェクトとされている。
クリスチャン・ポーター(Christian Porter)産業・科学・技術相(Minister for Industry, Science and Technology)は、このプログラムを通じて、政府は製造企業の規模拡大と雇用創出を後押しするプロジェクトに戦略的に投資すると表明した。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部