2021年08月
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最先端のメージング技術で3Dバイオプリンティングの研究を推進 シドニー工科大

オーストラリアのシドニー工科大学(UTS)は6月2日、同大学の研究チームが、ブリルアン顕微鏡法(Brillouin microscopy)等のイメージング技術を利用して、3Dプリンターで生体材料を作製する「3Dバイオプリンティング」技術を発展させるための研究を進めていることを発表した。これらのイメージング技術は、3Dプリンターで作製した細胞や組織等の観察に用いられる。

研究に取り組むカバコヴァ博士(左) (提供:シドニー工科大学)

UTSのイリナ・カバコヴァ(Irina Kabakova)博士の研究室は、最先端のブリルアンイメージング研究に取り組む、オーストラリアで初めての研究施設である。研究チームは現在、3DバイオプリンターのRASTRUMを製造するインベンティアライフサイエンス(Inventia Life Science)と共同で、3Dプリンティングの進化と医学研究の変革に向けた研究を行っている。

カバコヴァ博士はインベンティアライフサイエンスとの研究について、「UTSの研究者とバイオテック企業との共同研究の成功例であり、我々は革新的なバイオプリンティングプラットフォームであるRASTRUMの継続的な改善を支援する」と語った。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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