オーストラリアのモリソン首相は10月1日、科学技術担当大臣(Minister for Science and Technology)にメリッサ・プライス(Melissa Price)国防産業大臣を兼任させることを発表した。就任は、10月8日付。
プライス氏は、自由党所属で2019年まで環境大臣等を歴任した。前任のクリスチャン・ポーター(Christian Porter)下院議員が9月下旬に科学技術担当大臣を辞任したことによるもの。
新たに任命されたメリッサ・プライス氏(提供:オーストラリア政府)
モリソン首相は任命にあたり、「兼任により、特に米国や英国との協力関係 AUKUS も念頭に、産業や科学技術のサプライチェーンを結びつけるとともに、科学者や起業家、技術者と連携した量子や人工知能の分野での機会創出なども含め、経済全体に貢献していく」と述べている。
プライス大臣は、就任のコメントにおいて、兼任する科学技術と防衛産業の関連性や、AUKUSによる科学技術分野での機会創出等についても言及した。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部