オーストラリア宇宙庁（Australian Space Agency）は、「宇宙からの地球観測（Earth Observation from Space）」ロードマップを発表した。2021年11月29日付。

宇宙庁は、国内民間宇宙産業に関するオーストラリア政府の10カ年戦略「The Advancing Space: Australian Civil Space Strategy 2019-2028」で掲げられた7つの優先分野に関して、以下を目的としたロードマップを作成した。

• 産業界、研究機関、政府への指針と情報の提供
• 人員計画の策定
• 宇宙部門の連携
• 今後10年間のオーストラリア宇宙産業の発展

2つ目となる今回のロードマップは、「重要な地球観測データへのアクセスの確保」や「全球観測システムへの貢献」といった目標への道筋を提示し、信頼できる地球観測データを測定するための宇宙・地上システムの設計・製造能力を高めることを目指している。

また、地球観測分野の成長を促進するとともに、関連する以下の分野も支援する。

• 気象学
• 環境・災害対応
• 農業・インフラ管理
• 防衛・国家安全保障

残り5つの優先分野に関するロードマップも、2021年後半から2022年前半にかけて策定が予定されている。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部