オーストラリア政府と米国政府は、量子技術のイノベーションと商用化に向けた協力に関する共同声明(Joint Statement on Cooperation in Quantum Science and Technology)に署名した。2021年11月19日付。市場アクセスの向上や知識共有を通じて両国の量子産業の能力を強化することを目指す。
(写真提供:オーストラリア産業・科学・エネルギー資源省)
同声明では、両国の経済・戦略面での協力体制と、「開かれた、包摂的で強靭なインド太平洋地域」という共通の目標を確認した。また、量子技術は「より強力なコンピューター、高性能な通信ネットワーク、高精度なセンサーを実現する重要な新興技術」であるとの認識の下、「活気があり、安全で信頼でき、相互に連携した量子エコシステムという共通のビジョンを推し進める」としている。合意された主な内容は以下の通り。
この共同声明の目的は、オーストラリアと米国のパートナーシップを促進し、協力を実現することであり、主に以下のような活動を意図している。
本声明は、量子に関する科学研究、技術、イノベーションに関する協力を強化することにより、両国の友好関係や理解をさらに深め、経済を強化し、世界の科学技術に関する国際的な知識の構築に寄与できるとしている。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部