2022年04月
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オーストラリア政府、2021年国家研究インフラロードマップを公開

2022年4月7日、オーストラリア教育・技能・雇用省(DESE: Department of Education, Skills and Employment)は、「2021年国家研究インフラストラクチャーロードマップ(2021 National Research Infrastructure Roadmap、以下NRIロードマップ)」を公開した。ロイヤルメルボルン工科大学の前学長ジギー・スウィトコウスキー博士(Dr. Ziggy Switkowski)が率いる専門家ワーキンググループの1年間にわたる作業を経て作成された。

NRIロードマップは、 今後 10 年間のオーストラリアの国家研究インフラへの投資ニーズを特定し、優先順位を設定するもの。ロードマップはオーストラリアの現在の国家研究インフラへの持続的な投資を支持し、デジタル研究インフラ、合成生物学インフラ、研究翻訳インフラ、環境・気候研究インフラ、コレクションなど、研究者にステップアップをもたらす分野への的を絞った投資を推奨している。

モリソン政権は、2017-18 年から 2028-29 年にかけて、全国共同研究基盤戦略(NCRIS: National Collaborative Research Infrastructure Strategy)に基づき、最先端インフラのために40億ドルを提供するとしている。その一部として、最初5年間ではオーストラリアの研究事業を国際競争力のあるものにするためのツール、テクノロジー、スキルの向上のために9億ドルを投資することを発表している。

NRIロードマップについて、教育・青年省大臣代理のスチュアート・ロバート(Stuart Robert)氏は、「10年間のロードマップは、研究インフラがオーストラリアの世界クラスの研究およびイノベーション部門のニーズに対して適切かつ迅速に対応し続けることを保証するものだ」とコメント。科学技術担当大臣メリッサ・プライス(Melissa Price)氏は「モリソン政権はこの伝統の継承に尽力している。そうすることでオーストラリアの社会と経済に多大な利益をもたらすからだ」と話している。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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