2022年04月
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太陽光式光センシング技術など6件に助成 豪・印 の共同研究支援ファンド

オーストラリア産業・科学・エネルギー資源省(Department of Industry, Science, Energy and Resources)は3月9日、同国とインドの共同研究を支援する「オーストラリア・インド戦略研究ファンド(Australia-India Strategic Research Fund)」 の第14回(Round 14)の助成対象として6件の研究プロジェクトを選出し、総額520万豪ドル(約4億7,000万円)を授与することを発表した。

6件のプロジェクトの概要は以下の通り。

  • 地下水の汚染物質を測定する、太陽光発電式の光センシング技術
  • 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の構造動力学(structural dynamics)研究
  • 生体組織用接着剤を作成するためのタンパク質模倣プラットフォーム
  • 鉱石や廃棄物から蓄電池材料や希土類元素(レアアース)を回収する高度な技術
  • 失明を防ぐためのプライマリケア向けデジタル技術
  • センシング機能改良のための量子を用いた原子重量測定

ドイツと共同の水素技術インキュベーションプログラムの公募を開始

同省は3月10日、オーストラリア再生可能エネルギー機関(ARENA)が、水素技術に関するドイツとの共同プログラム「German-Australian Hydrogen Innovation and Technology Incubator: HyGATE」の1回目の出資ラウンドに参加するプロジェクトの募集を開始したと発表した。

HyGATEは、技術革新やコスト削減を通じて再生可能な水素技術の開発に寄与する実世界のパイロット・トライアル・実証プロジェクトに出資する。同プログラムは水素技術のコスト低下を促すことを目的に、両国の共同出資により運営されている。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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