2022年05月
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2022~23年度政府予算案...宇宙ミッションや洪水被害地域支援等で中心的役割 豪CSIRO

オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)は3月30日、連邦政府が発表した2022~23年度予算案に、同機構が中心的な役割を担う以下のような科学関連のイニシアティブが盛り込まれたことを明らかにした。

  • オーストラリア初の国家宇宙ミッションとなる地球観測ミッションの第1段階(約12億豪ドル=約1,000億円)。4基の衛星の設計、構築、運用が計画されている。
  • 洪水被害を受けたノーザン・リバーズ地域の支援。CSIROが2年間で1,040万豪ドルの出資を受け、リスク緩和とレジリエンス構築の手段を特定する。
  • 大学や政府の出資を受けた研究機関の研究者へのCSIROの科学技術アクセラレータープログラム 「ON program」の提供。政府の「大学研究商業化アクションプラン (University Research Commercialisation Action Plan)」の一環として、CSIROが4年間で3,740万豪ドルの出資を受けて実施する。

CSIROは上記に加え、2021年度の年央経済財政見通し(Mid-Year Economic and Fiscal Outlook::MYEFO)や2022~23年度予算で既に発表されていた以下のようなプログラムでも中心的役割を担う。

  • 新型コロナウイルス感染症からの経済回復を目的とした、イノベーションや重要鉱物(Critical Mineral)研究に関するインドとの共同プログラム。
  • 大学研究商業化アクションプランの一環としての「CSIROイノベーション基金(CSIRO Innovation Fund)」の拡大や、「産業博士(Industry PhD)」プログラムの拡大。
  • 重要鉱物に関する同国の研究開発能力を強化するための、バーチャル上の国家重要鉱物研究開発センターの設立。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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