2022年05月
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再エネへのスムーズな移行へ研究ロードマップを発表 豪CSIRO

オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)は、オーストラリアがより安全で安価な電力系統への移行を継続するために必要な研究に焦点を当てたロードマップ(Australia's Global Power System Transformation (G-PST) Research Roadmap)を発表し、イノベーションにより再生可能エネルギーの統合を促進できるという見解を示した。3月25日付。

CSIROはこのロードマップを、オーストラリアエネルギー市場運営者(AEMO)と共同で、グローバル電力システム変革(G-PST)コンソーシアム に参加する国内外の電力事業者や研究機関からの情報提供に基づいて策定した。

同国の電力系統はインフラの老朽化、複雑化、送配電への投資の必要性等の複数の課題に直面している。

G-PST research focus areas (提供:CSIRO)

このロードマップは、G-PSTコンソーシアムの主要課題に基づいて特定された以下の9つの課題に対する研究計画を提示し、これらの計画がもたらす成果やエネルギー移行における重要性、優先すべき研究等をまとめている。

  1. 1. インバーターの設計
  2. 2. 安定運用のためのツールと手法
  3. 3. 未来の制御室
  4. 4. プランニング
  5. 5. 復旧とブラックスタート
  6. 6. サービス
  7. 7. アーキテクチャ
  8. 8. 分散型エネルギーリソース(DER)
  9. 9. DERと安定運用

CSIROのエネルギーシステム研究部長を務めるジョン・ワード(John Ward)博士は、このロードマップについて低排出電力の統合に向けた明確な道筋を築くことに役立つだろうと述べた。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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