オーストラリア政府は4月8日、同国の量子産業を成長させ、革新的な量子技術を支援、導入するための重要な方策を進めていると発表した。
同政府は現在、首相科学顧問 (Chief Scientist)のキャシー・フォーリー(Cathy Foley)博士の指導の下で、同国の量子産業に関するビジョンをまとめた「国家量子戦略(National Quantum Strategy)」を策定している。
(提供:豪政府)
同国には世界トップクラスの量子研究能力を有する機関が多数存在する。量子技術産業は、2040年までに約40億豪ドルの経済価値と、1万6,000の新規雇用を創出できる可能性がある。
同政府は、量子技術は以下のような形で人々の生活を向上できるとしている。
「量子ビット」を用いてコンピューターを構築する量子技術は、トランジスタ小型化の限界を打破し、コンピューターの処理能力を大きく向上できると期待されている。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部