2022年05月
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エネルギー貯蔵や炭素封じ込め等の国家的課題解決に5000万豪ドル投資 豪CSIRO

オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)は4月7日、国家的課題の解決に向け、エネルギー貯蔵、炭素封じ込め(carbon locking)、免疫レジリエンス(immune resilience)、バイオエコノミーに関する4つの新しいプログラムに、今後5年間で5000万豪ドル(約45億円)を投資すると発表した。

これらのプログラムは、大学や産業界との連携を通じて既存の研究の限界を押し広げることを目的した総額約2億豪ドルの「未来科学プラットフォーム(Future Science Platform:FSP)」の一環として実施される。

4つのプログラムの概要は以下の通り。

  • 革新的なエネルギー貯蔵システム:化石燃料向けに設計されたオーストラリアの電力網を、より多くの再生可能エネルギー源を統合できるように再構築する。
  • 炭素の永久的な封じ込め:生物学、化学、工学を用いて、炭素回収・貯蔵に関するイノベーションを促進する。
  • 免疫レジリエンス:新型コロナウイルス感染症を通じて得られたヒトと動物の免疫系に関する知見に基づき、新たな健康上の脅威に対する予防、防御、反応のための技術を開発する。
  • 先進工学的生物学(Advanced Engineering Biology):食料安全保障や健康、福祉、炭素中立(カーボンニュートラル)産業等、今世紀の差し迫った課題に対する迅速な解決策を開発するための新たな手段を提供する。

(© Nick Pitsas 提供:CSIRO)

CSIROの主任科学者ブロンウィン・フォックス(Bronwyn Fox)教授は、これらの新たなFSPは、未来を形づくる最先端の科学の創出に向け、産業界と若手研究者を含む科学界とを結びつけると語った。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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