オーストラリア産業・科学・エネルギー資源省(Department of Industry, Science, Energy and Resources)は4月7日、同国ビクトリア州南東部のギプスランド(Gippsland)沖のバス海峡(Bass Strait)を、洋上風力発電開発への適合性を評価する最初の優先エリア(priority area)に指定したと発表した。
ギプスランド沖のバス海峡 (提供:豪政府)
評価では、将来の海洋再生可能エネルギー設備に関する活動、特に洋上風力発電プロジェクトを検討するうえで考慮する必要のある、この海域の既存使用者を確認することに重点を置く。
重要な使用者には以下が含まれる。
今回の発表は同国の強力な洋上風力発電産業の開発に向けた最初のステップであり、この新たな産業を通じて政府は以下のことを目指している。
ギプスランドエリアの評価に関する詳細は、海洋再生可能エネルギー設備や洋上送電施設に関する規制事項を定めた「2021年海洋電力インフラ法(Offshore Electricity Infrastructure Act 2021 )」が2022年6月に施行され次第、発表される。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部