2022年07月
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プラスチックごみ問題のイノベーションハブをベトナムに設立 豪CSIRO

オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)は6月23日、ベトナムに、インド太平洋地域のプラスチックごみ問題に対処するイノベーションハブ「Plastics Innovation Hub Vietnam」が設立されると発表した。

このハブは地域社会・政府や研究者、企業、投資家の連携を促進し、科学とイノベーションを通じてベトナムのプラスチックごみを大幅に削減することを目指す。オーストラリア外務貿易省(DFA)の出資を受けCSIROが運営するベトナムの開発支援プログラム「Aus4Innovation」の一環として、ベトナム政府と共同運営される。

このハブについて、CSIROの東南アジア顧問(Southeast Asia Counsellor)アメリア・ファイフィールド(Amelia Fyfield)氏は「初期段階のイニシアティブに重点を置き、基礎を築き、参加者を重要なネットワークにつなぐことを目的としている」と語る。

(提供:CSIRO)

CSIROは2022年3月、インドネシアにプラスチックごみに関するハブ(Plastic Innovation Hub in Indonesia)を開設しており、今回のベトナムハブの開設により、インド太平洋地域のネットワークをさらに拡大する。

CSIROは大規模なプラスチック汚染調査の一部として、ベトナムのプラスチックに関する調査を既に開始している。ベトナムは国家的なデータリポジトリの構築や実地調査の拡大を目指しており、両国は今後、数カ月間にさらなる共同研究を計画している。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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