オーストラリアのシドニー大学(University of Sydney)は、同大学のあるニューサウスウェールズ州に、州内および国内の半導体生産能力を高めることを目的とした拠点「Semiconductor Sector Service Bureau(S3B)」が開設されると発表した。6月27日付。
半導体生産能力を高める新たなイニシアチブが豪ニューサウスウェールズ州で始動する
(提供:いずれもシドニー大学)
S3Bはテクノロジー企業が集中するシドニーのTech Central特区に設置される。州政府が出資し、シドニー大学(University of Sydney)、マッコーリー大学(Macquarie University)、ニューサウスウェールズ大学(UNSW Sydney)、オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)、Australian National Fabrication Facility の専門家が参加する。
シドニー大学のマーク・スコット(Mark Scott)副総長は、「各大学が長年投資してきたスキルや技術、最先端施設は、ニューサウスウェールズ州をこの分野の世界的ハブとして確立するためにまさに必要とされるものである」と語った。シドニー大学はS3Bを通じ、ナノ加工に関する高い専門知識と施設を生かして、州の半導体生産能力の拡大に貢献すると期待されている。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部