2022年10月
トップ  > 大洋州科学技術ニュース> 2022年10月

毎年最大1億人分のワクチンを生産へーmRNAの生産拠点を設立 オーストラリア

オーストラリア政府とビクトリア州政府は、米バイオ医薬モデルナと共に、メルボルンのモナシュ大学にメッセンジャーRNA(mRNA) 製造施設を設立するためのパートナーシップの取り決めを完了させた。8月15日付け発表。

パートナーシップの取り決めにサインするオーストラリアのアンソニー・アルバニージー首相
(Image: mRNA Victoria)
(提供:オーストラリア産業・科学・資源省)

この施設が稼動すれば、毎年最大1億人分のワクチンを生産できるようになり、以下の効果も期待できる。

  1. 1. 将来のパンデミックからオーストラリア国民を守ることができるようになる
  2. 2. 地元産業を支援する
  3. 3. 高度な技術を持つ地元の雇用が創出される
  4. 4. オーストラリアのmRNAワクチンの輸入依存度を下げることができる

10年間のパートナーシップにより、メルボルンを拠点とした世界クラスのmRNAエコシステムが構築される予定である。この産業は、オーストラリアの主要な研究機関との合弁事業を通じて、高いスキルを持つスタッフを集め、地域の能力を拡大することになる。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

上へ戻る