2022年11月
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サイバーセキュリティ製品の研究開発を支援―無料のオンラインプログラム開始 オーストラリア

オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)は、サイバーセキュリティに関する中小企業(SME)の研究・開発を支援する無料オンラインプログラム「Innovate to Grow」を実施すると発表した。10月10日付け。

(提供:CSIRO)

参加企業は10週間のプログラムを通じて、研究開発の専門家から、開発中のサイバーセキュリティソリューションに関する指導を受けることができる。修了後はCSIROを通じて、国内の研究専門家とのつながりや助成金制度等のサポートを利用できる。

オーストラリアサイバーセキュリティセンター(Australian Cyber Security Centre)によると、2020~21会計年度のサイバー犯罪の報告件数は、前年比で13%増加している。

このプログラムは12月1日から20~25社のSMEを対象に開始される。CSIROのSME Connectチームのジョージ・フィースト(George Feast)副部長は、これらの犯罪に対抗するには新たなソリューションが必要だとして、「このプログラムではサイバーセキュリティに関する商業的アイデアを持つ参加企業に対し、アイデアを磨き、研究の実現可能性を理解し、共同研究開発プロジェクトに向けた大学や研究機関との関係構築を開始する方法を段階的に指導する」と語った。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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