2022年11月
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都市の再野生化と水素脆化の産学プロジェクトに100万豪ドルの助成金 オーストラリア

オーストラリアのシドニー大学(University of Sydney)は、都市の再野生化(rewilding)と水素脆化に関する産学連携プロジェクトに取り組む同大学の2つの研究チームが、オーストラリア研究会議(ARC)から助成金を授与されたと発表した。8月31日付け。

両プロジェクトは、研究者と企業や産業、コミュニティ組織、公的研究機関との共同研究を支援することを目的としたARCの「連係プロジェクト(Linkage Projects) 」の下で、5年間にわたり計100万豪ドル(約9400万円)の助成金を受け取る。

トマス・ニューサム(Thomas Newsome)博士が率いるチームは、ニューサウスウェールズ州の政府や動物園運営組織 、シドニー北部の地方自治体と協力して、シドニー盆地に本来存在した動植物相を都市地域に再び導入し、生態系を回復させるプロジェクトに取り組む。

トマス・ニューサム(Thomas Newsome)博士

ジュリー・ケアニー(Julie Cairney)教授が率いるチームは、中国・豪州の企業、韓国・中国の複数の大学と共同で、鉄鋼の水素脆化を研究し、安全で水素混合可能なガス設備の設計に役立てることを目指している。

ジュリー・ケアニー(Julie Cairney)教授
(提供:いずれもシドニー大学)

同大学のエマ・ジョンストン(Emma Johnston)副学長(Deputy Vice-Chancellor)(研究)は助成金の獲得を祝福し、「これらのプロジェクトは野生生物に優しい都市環境づくりと水素産業のための材料開発という、オーストラリアにとってきわめて重要な課題に取り組んでいる」と語った。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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