オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)は、CSIROの調査船「Investigator」に乗った研究チームが、インド洋のオーストラリア領クリスマス島・ココス(キーリング)諸島付近の深海を探査に向け、ダーウィン(ノーザンテリトリー)を出発したと発表した。9月30日付け。
チームは、先史時代から存在する海底山脈で覆われた同海域の深海を探査し、新たな生物を発見することを目的としている。
今回の調査航海は、ミュージアムズ・ビクトリア研究所(Museums Victoria Research Institute)が、CSIRO、国立公園を運営する政府機関Parks Australia 、新種発見プログラムBush Blitz、その他複数の博物館・大学とともに2021年から共同で実施。今回は、同海域の生物多様性に関する初めての研究の最終段階となる。
航海の主任科学者を務めるミュージアムズ・ビクトリア研究所のティム・オハラ(Tim O'Hara)博士は「この孤立した海域には地図もなく、どのような生物が生息しているかも知られていない。この航海は、この未知の海洋環境とその生息動物に関する世界で初めての基本的データを提供する」と語った。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部