2023年01月
トップ  > 大洋州科学技術ニュース> 2023年01月

環境問題に特化した事業部門新設―土地・水部門と海洋・大気部門を統合 豪CSIRO

オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)は、現在および将来の環境問題への対処に注力する「環境事業部門(Environment business unit)」を新たに設置したことを発表した。

この事業部門は以前の土地・水(Land and Water)事業部門と海洋・大気(Oceans and Atmosphere)事業部門を統合したものであり、オーストラリア(豪州)が抱える複雑かつ相互に関連する環境問題に対処するためのCSIROの研究能力の拠点となる。

CSIROの環境・エネルギー・資源担当部長(Executive Director CSIRO Environment, Energy and Resources)であるピーター・メイフィールド(Peter Mayfield)博士は、「2つの旧事業部門間の強力な相乗作用を活かすこの新事業部門は、CSIROで最大の事業部門となる」と語る。

環境事業部門長には、環境に関する幅広い分野の活動を指揮した実績を持つダン・メトカーフ(Dan Metcalfe)博士が任命された。メトカーフ博士はこの新事業部門について、「影響を重視する(impact-focused)研究機関として、私たちは豪州が直面する最大の課題のいくつかを研究している。環境・海洋・大気領域の専門家にとって、最大限に統合し、最善の解決策を届けることは理に適っている」と話した。

環境事業部門長のダン・メトカーフ博士
(© Leah Desborough、提供:CSIRO)

2022年12月1日付け発表。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

上へ戻る