オーストラリア政府は、英国政府と先に締結したサイバー・基幹技術に関するパートナーシップ(Cyber and Critical Tech Partnership)に基づく初めての対面での閣僚級会議(Principals Meeting)を開催した。両国は建設的な技術環境の形成と、開かれた自由・平和・安全なインターネットの維持に向けて取り組むことを改めて確認した。

議論の主な内容は以下の通り。

• 規模と深刻度を増している国家および非国家主体による悪意のあるサイバー活動。国益や世界の安定、国際法に基づく秩序を脅かす攻撃への対応において引き続き緊密に連携する。
• インド太平洋のパートナーに求められている能力構築の支援における協力への合意。同地域のサイバー・基幹技術の接続性と強靭性を強化し、デジタル経済により提供される経済機会へのアクセスを向上させることを目的とする。
• 責任ある民主的なサイバー能力の促進方法と、その達成に向けた国際的なサイバーガバナンスプロセスへの取り組み。
• サイバー・基幹技術に関する二国間・多国間協力を強化する機会を探索することへの合意。

この会議は、サイバー・基幹技術が提示する課題と機会に対する、実践的かつ価値観に基づく(values-driven)両国の共通のアプローチを強固にするうえで重要な一歩となった。次回の閣僚級会議は2023年半ばに英国で開催される。

2022年12月7日付け発表。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部