オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)は3月9日より、鉱業および鉱業設備・技術・サービス(METS)部門の中小企業(SME)の研究開発を支援する無料のオンラインコース「Innovate to Grow」を実施する。

このプログラムは研究開発の初期段階にあるSMEを対象に10週間にわたって提供される。経験豊富な研究者やイノベーションの専門家が、参加者の技術・ビジネス面での課題の検討や研究開発機会の探索、事業・資金調達計画の作成を支援する。

CSIROのモニカ・サボ(Monika Szabo)SMEコラボレーションマネージャーはこのプログラムを通じて「実現したいアイデアがあるときに中小企業が直面する障壁のいくつかを取り除きたい」と語った。

鉄鉱輸出事業を手掛ける合弁会社 Australian Premium Iron Joint Venture を運営するエーピーアイマネジメント(API Management)は2021年にこのプログラムに参加し、その後CSIROと共同で選鉱プロジェクトを開始している。同社の主任科学者アラン・オオイ(Alan Ooi)氏は「ほかの鉱業・METS企業に心からこのプログラムをお勧めする。特にビジネス機会のための研究開発の方向を定めることに役立つ」とコメントを寄せた。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部