オーストラリア(豪州)のシドニー大学(University of Sydney)は2月8日、同大学の6つの研究プロジェクトが、研究者と企業やコミュニティ組織の共同研究を推進するオーストラリア研究会議(ARC)の「リンケージ(Linkage)」プログラムの下で、総額370万豪ドルの研究助成金を授与されたと発表した。
ステファン・ウィリアムズ(Stefan Williams)教授
(提供:シドニー大学)
工学部(Faculty of Engineering)のステファン・ウィリアムズ(Stefan Williams)教授は、リーチ・ロボティクス(Reach Robotics)およびジオ・オーシャンズ(Geo Oceans)という豪州の2つの企業と共同で取り組む水中ロボットの機能改善プロジェクトに対し、約42万豪ドルを授与された。同教授らは特に、石油・ガス等のオフショア産業や科学調査、防衛において重要な、ロボットによる介入(intervention)・点検作業の改善を目指している。
その他、ソーラーファームの設計・開発の最適化に向けた再生可能エネルギー企業との共同研究や、鶏の心身の健康(ウェルフェア)に配慮した鶏肉生産方法に関する化学品企業との共同研究等の産学連携研究プロジェクトが助成金を獲得した。
エマ・ジョンストン(Emma Johnston)副学長(Deputy Vice-Chancellor)(研究)は「これらのプロジェクトは本学の研究者と産業パートナーによる、世界をよりよくするための革新的な思考と大きな努力を示している」 とコメントした。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部