2023年04月
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国内企業のAI導入の勢いに関する報告書を発表 オーストラリア

オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)は3月14日、同機構が運営を調整する国立AIセンター(National AI Centre)が、豪州企業の人工知能(AI)導入への勢い(momentum)を分析した報告書を発表したことを明らかにした。

『Australia's AI ecosystem momentum』と題した報告書

この報告書は『Australia's AI ecosystem momentum』と題し、国立AIセンターが米フォレスター・コンサルティング(Forrester Consulting)に委託して作成した。IT・ビジネスの意思決定者とAIサービスプロバイダーを対象に実施した調査の結果、豪州企業では収益や効率性の向上を目的としたAIの利用が拡大している一方で、AIの導入は複数のパートナーが関わる複雑なプロセスとなっていることが分かった。

同センターのステラ・ソーラー(Stela Solar)所長は「調査対象企業の80%以上が、テクノロジーを中核とした成長戦略により収益が前年比で増加すると予想している」と語る。一方で大部分の人が、AIプロジェクトの実施にあたっては4社以上のAIテクノロジー・サービスプロバイダーを利用していると回答した。

ステラ・ソーラー(Stela Solar)所長
(提供:いずれもCSIRO)

同報告書はまた、AIが顧客や社会、世界に広範な倫理上の影響を及ぼしうることから、「責任あるAI」に向けたアプローチの重要性も強調している。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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