2023年04月
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豪産業界による「責任あるAI」の推進へネットワークを発足 豪CSIRO

オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)は3月16日、エド・ヒュージック(Ed Husic)産業・科学相(Minister for Industry and Science)と、同機構が運営を調整する国立AIセンター(National AI Centre)により、豪州の企業による倫理的かつ安全な人工知能(AI)の使用・作成を支援する世界初のエコシステム横断プログラム「Responsible Artificial Intelligence (AI) Network」が開始されると発表した。

このネットワークは豪州の産業界による「責任あるAI」慣行を促進する。

  • 法律
  • 標準
  • 原則
  • ガバナンス
  • リーダーシップ
  • テクノロジー

―を6つの柱として、国内外の専門家の知見に基づくガイダンスやツール、教育資材を企業に提供する。

メンバーにはオーストラリア産業グループ(Australian Industry Group)、オーストラリア経済開発委員会(CEDA)、シドニー工科大学(UTS)ヒューマンテクノロジー研究所(Human Technology Institute)等、産官学各界の関連組織が含まれる。

国立AIセンターのステラ・ソーラー(Stela Solar)所長は「数百の組織と話した結果、データ品質やプライバシー、セキュリティが、AIを導入する際の大きな課題となっていることがわかった。また多くの組織は、国際的な標準や手続きに対応しながらAIシステムを生成または実装することに苦労している」と現状の課題を指摘する。

ソーラー氏は「このネットワークでは、専門家による実用的なガイダンスとコーチングを通じて、説明可能性(explainability)、公平性、説明責任が豪州のAIシステムに確実に組み込まれるようにする」と語った。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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