2023年05月
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応答性材料の開発へ米国と共同研究―米国防総省・豪政府から助成金 シドニー大学

オーストラリアのシドニー大学(University of Sydney)は4月26日、同大学の研究者らが、応答性材料(responsive material)の開発に向けた米国との共同研究で、「米豪国際学際的大学研究イニシアチブ(AUSMURI)」から最大300万豪ドルの研究助成金を受けることを発表した。AUSMURIは米国防総省と豪州政府の共同プログラムであり、国防にとって重要な分野における基礎科学研究を支援している。

シドニー・チーム: (左から)マルセラ・ビレク(Marcela Bilek)教授、アナ・ウォーターハウス(Anna Waterhouse)博士、シェリー・ウィッカム(Shelley Wickham)博士
(出典:シドニー大学)

今回のプロジェクトの目標の1つは、光等の外部刺激に対する生体系の応答性をナノ材料で模倣する方法を明らかにすることである。これには、光学的機能や磁気機能を含むスイッチ可能な(switchable)ナノ材料の開発が含まれる。

この研究は米コロンビア大学(Columbia University)が率いる国際共同研究プログラムの一環として行われ、豪州側の中心拠点となるシドニー大学からは、マルセラ・ビレク(Marcela Bilek)教授、アナ・ウォーターハウス(Anna Waterhouse)博士、シェリー・ウィッカム(Shelley Wickham)博士の3名が参加する。

「DNAオリガミ」技術を用いてDNA分子をナノ材料の「キャリア」とする方法を研究するウィッカム博士は、「今回のプロジェクトには材料科学、ナノテクノロジー、化学、物理学、医学、工学等、非常に多くの異なる学問分野の人々が参加する。これらの人々が集結することで、ナノ材料の進化に向けた唯一無二の環境が形成されるだろう」と語った。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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