2023年06月
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重要鉱物開発の実現可能性調査など13のプロジェクトに助成金供与 豪政府

豪政府は「重要鉱物開発プログラム(Critical Minerals Development Program)」の下で、重要鉱物開発の実現可能性調査や実証施設の建設を行う13件のプロジェクトに、3年間で総額約5,000万豪ドルの助成金を授与することを発表した。

(出典:豪政府)

これらのプロジェクトは以下のような成果をもたらすと期待されている。

  • 豪州の重要鉱物産業の成長
  • サプライチェーンの多様性と持続可能性の向上
  • 豪州のネットゼロ排出に向けた転換の促進
  • 地域社会の雇用・経済機会の創出

一部のプロジェクトの概要は以下の通り。

  • オーストラリアン・ストラテジック・マテリアルズ(Australian Strategic Materials):ニューサウスウェールズ州ダボ(Dubbo)における重要鉱物の採掘、分離、精製(650万豪ドル)。
  • マグニウム・オーストラリア(Magnium Australia):西オーストラリア州コリー(Collie)におけるマグネシウム精製パイロットプラントの開発、およびCSIROのクリーンなマグネシウム抽出技術の商用化(625万豪ドル)。
  • ノーザン・ミネラルズ(Northern Minerals):西オーストラリア州ホールズ・クリーク(Halls Creek)で実施中の「Browns Range」重希土類生産プロジェクト(590万豪ドル)。
  • オーストラリアン・エナジー・ストレージ・ソリューションズ(Australian Energy Storage Solutions):西オーストラリア州クウィンアーナ(Kwinana)の正極活物質前駆体(precursor cathode active material)パイロット製造プラント(550万豪ドル)。
  • クイーンズランド・パシフィック・メタルズ(Queensland Pacific Metals):クイーンズランド州タウンズビル近郊のバッテリー材料精製所プロジェクトTownsville Energy Chemicals Hubにおける第1段階のフルスケール精錬(500万豪ドル)。

上記のほか、8件のプロジェクトが選出された。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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