オーストラリアのロイヤルメルボルン工科大学(RMIT)は6月3日、アンソニー・アルバニージ―(Anthony Albanese)首相の立会いの下で、ベトナムの教育や研究、パートナーシップ、キャンパス設備への投資を目的とした2億5,000万豪ドルの戦略的投資ファンドの設立を発表した。
このファンドは、同大学がキャンパス(MIT Vietnam)を有するベトナムに対する「国家コミットメント(Country Commitment)」の一環として運用され、最初の活動として、RMITの「ハノイ産業・イノベーションハブ(Hanoi Industry and Innovation Hub)」の設立に出資する。このハブは、持続可能な都市、地域連携、新興技術、ソーシャルイノベーション等の重要課題における地域社会・政府・産業間の連携を支援することを目的としている。さらに、短期的な教育・職業訓練プログラムを通じて、高度なスキルと適応力を持つ人材の育成も担う。
RMITのアレック・キャメロン(Alec Cameron)学長(Vice-Chancellor and President)は、「RMITはベトナムにおける国際教育の模範的存在と認識されており、我々はRMITの過去23年間にわたるベトナムへの貢献を誇りに思う。教育には、生活や地域社会、経済を変革させる力がある。我々はベトナムとの長期的なパートナー関係を維持し、2045年までに高所得国になるという目標の達成を支援する」と語った。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部