2023年08月
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人間とAIの「コラボ・インテリジェンス」の実践例を紹介 豪CSIRO

オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)が7月4日、人間と人工知能(AI)が協働する「コラボレーティブ・インテリジェンス(collaborative intelligence)」によって優れた成果を挙げている事例を、救助、創作、医療等さまざまな分野から公表した。

AIが人間の仕事を奪う可能性が危惧されているが、直感や判断力、創造性といった人間独自の能力を、AIの計算能力やデータ処理能力と適切に組み合わせることで、全く新しい業務環境を作り出せる可能性がある。以下の6例は、CSIROの研究チームが発見した「真のコラボレーションインテリジェンス」が実現されている16の事例の一部である。

  1. DroneResponse:スマートドローンを捜索救難活動に利用するための使いやすいインターフェイスを提供するソフトウェア。

    コラボレーティブ・インテリジェンスは人間とAI を最大限に活用するための鍵だという

  2. Shelley AI:Twitterユーザーとのやり取りに基づきホラー小説を書くAIボット。

    MITによるシェリーは、世界初の共同 AI ホラー作家だ。 DALL-Eとのコラボのイメージ

  3. Flow Machines Professional:人間のアイデアを基に作曲するAIシステム。
  4. ARMAR-6:製造現場等で作業者が助けを必要としているタイミングを察知して援助できるヒューマノイドロボット。

    私たちの仕事の未来は、AI とのコラボが関係している。このイラストはDALL-Eとの共同制作
    (提供:いずれもCSIRO)

  5. Human Augmenting Labelling System(HALS):画像や標本へのラベルや注釈を提案して病理医の業務を支援するシステム。
  6. SAGE: 医療従事者とAIの共同作業を支援し、診断と治療の正確性を向上させる機能を備えた患者管理システム。

これらのプロジェクトは、コラボレーションインテリジェンスが既に実践されていることを示している。今後AIの理解力や人とのコミュニケーション能力が進化するにつれ、可能性は無限に広がると考えられる。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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