オーストラリア宇宙庁(Australian Space Agency)のエンリコ・パレルモ(Enrico Palermo)長官は、インド・ベンガルールで7月6～7日に開催された20カ国・地域(G20)の「宇宙経済リーダー会合(Space Economy Leaders Meeting:SELM)に出席した。

パレルモ長官は他の参加国の宇宙機関長らと、宇宙がグローバル経済において果たす役割について議論し、宇宙産業における国際協力の重要性を強調した。

さらにパレルモ長官は、インド宇宙研究機関(ISRO)のソマナス(Somanath)長官と会談し、インドの有人宇宙飛行計画「ガガンヤーン(Gaganyaan)」において豪州が提供する支援について話し合った。また、インド国立宇宙推進認可センター(IN-SPACe)のゴエンカ(Goenka)長官との会談では、豪州・インド両国の宇宙部門による連携を支援する豪政府のプログラム「International Space Investment India program(India ISI)」の現状を共有した。

パレルモ長官は「豪州の民間宇宙部門は急速に成長しており、我々はインドのようなG20のパートナーや将来の宇宙ミッションの支援に役立つ革新的な宇宙技術を創出している。G20やSELMのような機会を活用して戦略的な協力の方法を確立することが重要である」と語った。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部