豪政府は7月28日、「近代製造イニシアティブ(Modern Manufacturing Initiative)」に基づく助成プログラム「コラボレーション・ストリーム(Collaboration stream)」の助成対象プロジェクト9件に、総額3億8,500万豪ドルを提供する契約が成立したことを発表した。

このプログラムでは、政府が掲げる6つの製造業重点(National Manufacturing Priority)分野において、協業(collaboration)の促進につながる国内の大規模な製造プロジェクトに対し、プロジェクト費用の最大3分の1を助成する。

今回、以下のような取り組みを含む9件のプロジェクト(18億7,000万豪ドル相当)が助成金を獲得した。

• 豪州のバナジウム電池産業の確立
• 埋め立てごみをエネルギーに変換する施設の建設
• がん治療薬と医療アナリティクスにおける豪州の地域ハブ化

これらのプロジェクトは協業環境の形成や規模の経済の実現を通じて、豪州の製造業界の変革に貢献すると考えられている。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部