2023年09月
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ディープテック投資ファンド、運用資産総額10億豪ドルを突破 豪CSIRO

オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)が設立したディープテック投資ファンド「Main Sequence」が、第3号ファンドのファーストクローズで4億5,000万豪ドルを調達し、運用資産総額が10億豪ドルを突破したと発表した。7月26日付け。

ディープテック投資ファンド「Main Sequence」は、運用資金総額 10 億ドルのマイルストーンを突破した

このファンドは2017年に設立され、脱炭素化等の地球規模の課題の解決に取り組む豪州のディープテック企業53社に出資してきた。さらに「Venture Science」という独自のモデルを通じて一から企業を設立する活動も行っている。同ファンドのパートナーであるガブリエル・ムンザー(Gabrielle Munzer)氏は「前回のファンドではVenture Scienceに基づくスタートアップ5社が設立された。第3号ファンドでもこの勢いは持続しており、バイオテクノロジーの新境地の開拓や、食品・線維の進化の最前線に立つ新企業の共同設立を計画している」と語った。

同ファンドに出資する大和証券キャピタル・マーケッツオーストラリアリミテッドの半田晋(Susumu Handa)社長は、「この素晴らしいベンチャーキャピタルファンドの、日本からの最初の出資者となることができ非常にうれしく思う。我々はMain Sequenceとの連携を通じて、両国のスタートアップエコシステムを橋渡しし、共通価値の創造に向けて2カ国間の連携を強化できると確信している」と話した。

タイムライン

Main Sequence のこれまでの投資段階と資金

Main Sequence はオーストラリア全土に展開する
(出典:いずれもCSIRO)

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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